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主日礼拝宣教要旨

2018年12月16日(日) 礼拝宣教要旨 「聖霊に満たされたザカリア」 ルカによる福音書1章67-80節

斎藤 信一郎 牧師

『幼子よ、お前はいと高き方の預言者と呼ばれる。
 主に先立って行き、その道を整え、主の民に罪の赦しによる救いを/知らせるからである。』

ルカによる福音書1章76-77節

 神殿の至聖所で天使ガブリエルから特別な託宣を受けたザカリアでした。それ以来口が利けなくなっていましたが、生まれてきた子どもに天使の指示通りに名前をヨハネと付けた途端に再び口が利けるようになります。その時に賛美しだしたのは、やがて息子が人々に指し示すことになるキリストに関連するものでした。ついに聖書の預言通りにダビデの家系から救い主が誕生すること。創世記12章で預言されているように信仰の父アブラハムを通して全世界が祝福に入るとの約束が成就すること。そして、イザヤ書9章や40章の救い主誕生の預言を引用しながら、人々を憎しみの連鎖から解放し、平和をもたらすキリストの先駆けとして息子が「罪の赦しによる救い」を宣教し、その道を整える役割を果たすことになることを大胆に預言します。
 子どもが生まれるまでの約10ヶ月間、彼は天使が彼に告げた神の言葉、それに関連する聖書の数々の預言、そして自分たちの元を訪れた親戚マリアの信じがたい妊娠の報告を繰り返し黙想したことでしょう。このような時間を十分に持つためにザカリアは口が利けなくなるという試練を与えられたとさえ言えます。出エジプト後のイスラエルの民は40年にわたって荒れ野で生活することを通して神に忠実に従って生きることを学びます。主イエスも宣教開始前に40日間荒れ野で誘惑に遭いながら生涯の使命を明確にする時を持ちました。
 80節を読むと、生まれた子どもは「イスラエルの人々の前に現れるまで荒れ野にいた。」とあります。これは神から与えられた使命を再確認するためにヨハネが父ザカリアから受け継いだ信仰だったのではないでしょうか。クリスマスのこの時期こそ、礼拝や家庭でのデボーションをする時間を確保し、共にザカリアのように賛美に満たされてクリスマスの祝福を全世界の人々と分かち合いましょう。

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