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主日礼拝宣教要旨

6月22日の宣教要旨(濱野道雄先生)

「100倍受ける‐神学校を覚えて」

わたしのためまた福音のために、家、兄弟、姉妹、母、父、子供、畑を捨てたものは誰でも、今この世で、迫害も受けるが、家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける。(マルコによる福音書10章28-29節)

神学校を覚える礼拝ということで、献身について聖書の言葉を聞きましょう。献身においては、人間の頑張りが素晴しいのではなくて、そこまで人々を招く神こそが素晴しいのでしょう。その神に応えてキリストを第一として従う、自分らしくベストを尽くす、それが献身と呼ばれるものだと思います。
今朝の聖書の箇所で、人間の頑張りを言うペトロに対し、イエスは「だれでも」キリストを第一として従うならば、その人々は「家、兄弟、姉妹、母、子供、畑も百倍受け、後の世では永遠の命を受ける」と言います。
29節の「家、母」は単数形ですが、30節の「家、母」は複数形です。つまり「家々、母たち」なのです。増える家々とは教会のこと、増える母たちとは教会で出会う「母たち」のことかもしれません。つまりキリストに従い、教会に集う時、自分の「家」、大切な居場所はどんどん広がり、また自分を愛してくれる「母たち」、神の家族、つまりは教会の仲間たちと豊かに出会うのです。キリストに従う人生は、実際に100倍豊かなものとなるのです。
そして29節にいた「父」は30節で消えています。唯一の頼るべき「父」は神のみなので消えたのでしょう。この世の権力者ではなくキリストをこそ第一とし従うのですから、残念ながら「迫害」を受けることもあるかもしれません。それでもキリストに従う献身という生き方は、「今この世で100倍受け」、そして「永遠」につながる豊かな人生です。
これからも神学生たちの献身の人生を覚えて祈り、支えて頂ければ感謝です。また私たち自身、キリストを第一として従う献身者としての、100倍豊かな人生を送って参りましょう。

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