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主日礼拝宣教要旨

「祝福と命の道を選ぶ」朴 思郁 牧師

2025年8月26日 
主日礼拝 宣教要旨
聖書箇所:申命記 30章1-20節

「御言葉はあなたのごく近くにあり、あなたの口と心にあるのだから、それを行うことができる。」

申命記30章14節

 申命記30章11~20節は、人生の分岐点に立つ私たちに神からの根本的な問いかけを示しています。人生は選択の連続ですが、神は私たちに最も重要な選択——「命と幸い」か「死と災い」かの道を示されます。この御言葉は約束の地を前にしたイスラエルの民だけでなく、現代を生きる私たちにも語りかけられる生きた言葉です。
 第一に、聖書は「神の言葉は身近にある」という約束を示しています。 神は「わたしが今日あなたに命じるこの戒めは難しすぎるものでもなく、遠く及ばぬものでもない」と約束されます。「御言葉はあなたのごく近くにあり、あなたの口と心にあるのだから、それを行うことができる」——これは私たちの努力ではなく、神の恵みによるものです。神の言葉は既に私たちの内に働き、力を与えてくださるのです。
 第二に、聖書は「今日の選択の重要性」を教えています。 神は「見よ、わたしは今日、命と幸い、死と災いをあなたの前に置く」と宣言されます。過去の失敗や将来への不安ではなく、「今日」の選択こそが重要です。現代社会の多くの偶像——お金、地位、名声——が神の座に置かれる時、真の命から遠ざかってしまいます。日常の選択すべてが「命と幸い」か「死と災い」かの選択なのです。
 第三に、聖書は「神の願いは私たちの命」であることを明らかにしています。 神は天と地を証人として、「あなたは命を選び、あなたもあなたの子孫も命を得るようにし」と語られます。これは私たちを滅ぼすためではなく、生かし、祝福するための神の切なる願いです。真の命とは「あなたの神、主を愛し、御声を聞き、主につき従う」ことそのものです。キリスト者にとって、この「今、ここにある御言葉」とはイエス・キリストに他なりません。キリストこそが「命と幸い」の道そのものなのです。
 現代において「祝福と命の道を選ぶ」とは、家庭での小さな和解、職場での配慮、地域での親切、教会での温かい迎えなど、日常の具体的な愛の実践です。困難に直面した時でも、絶望ではなく神への信頼を選び、他者への思いやりを忘れず、希望を持ち続けることです。小さな愛の行いを神に捧げる時、それが神の平和を運ぶ尊い器となるのです。
 私たちの信仰生活の目標は、「今日」という日に神の恵みに支えられつつ、目の前のたった一人にでも平和を届けることです。御言葉の力によって、私たちが日々の生活において「命と幸い」の道を選び取り、神の平和と癒しの器として用いられることを願います。イエス様が約束された「わたしの平安をあなたがたに与える」という言葉を心に刻み、この平安を家族や隣人と分かち合う生き方こそが、神が私たちに求められる真の幸いの道なのです。

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