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主日礼拝宣教要旨

「愛をもって仕える」朴 思郁 牧師

2024年10月13日(日)
主日礼拝宣教要旨
ガラテヤの信徒への手紙 5章13-14節

「兄弟たち、あなたがたは、自由を得るために召し出されたのです。ただ、この自由を、肉に罪を犯させる機会とせずに、愛によって互いに仕えなさい。」

ガラテヤの信徒への手紙 5章13節

 今日の説教テーマ「愛をもって仕える」に関連して、ヘンリー・ヴァン・ダイクの『もう一人の賢者』をご紹介します。この物語は、クリスマスに関連する「東方の三賢者」の伝説に、もう一人の賢者アルタバンを加えたものです。アルタバンはイエスに贈り物を捧げるために旅に出ますが、道中で困っている人々を助けるため、持っていた贈り物を次々に使います。最終的にはイエスに会えずに絶望しますが、イエスは「あなたが最も小さな者にしたことは私にしたことです」と語りかけ、彼の奉仕が真の礼拝であったことを悟らせます。この物語は、行動を通じて他者に愛を示すことの重要性を教えてくれます。
 今日の聖書箇所でパウロは、キリストによって与えられた自由は自己満足のためではなく、愛をもって互いに仕えるためのものであると教えています。ガラテヤ教会では、ユダヤ教の律法を守ることが救いの条件であると主張する人々が現れ、混乱が生じていました。異邦人クリスチャンにも割礼や律法の遵守を求めていたのです。これに対し、パウロは、キリストの十字架による自由が十分であり、律法に頼る考えは誤りであると強く訴えました。
自由を誤って使えば、自己中心的になり、罪に逆戻りする危険性があります。そこでパウロは「愛によって互いに仕えなさい」と勧め、愛とは単なる親切ではなく、神の愛を具体的に表す行動であると強調しています。これは、キリストが示された愛に基づく生き方であり、他者に仕えることで律法全体を全うすることができるのです。
 「愛をもって仕える」とは、単なる奉仕や善行にとどまらず、神が私たちに与えてくださった愛を日常生活の中で具体的に表現することです。私たちが他者に仕えるとき、その行為は神の愛の反映であり、神が示された無償の愛を広める機会となります。パウロは「隣人を自分のように愛しなさい」と強調し、愛をもって他者に仕えることで、私たちは神の御心にかなった生き方を実現できるのです。愛による奉仕は、私たち自身を変え、他者に神の愛を伝える行為です。
 「愛をもって仕える」ことは、大きな奉仕活動だけでなく、日常の小さな行動を通しても実践できます。家庭では家事の手伝いや家族への気遣い、職場では助け合いや感謝の言葉をかけること、地域社会でのささやかな支援など、これらの行動が愛を広める手段となります。また、祈りや励ましのメッセージを通じて他者に仕えることも大切です。このような小さな行いを積み重ねることで、私たちは神の愛を広げ、ガラテヤ5:13-14に示された「愛によって仕える」生き方を実践し、神の御心に沿った歩みを続けることができるのです。

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