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主日礼拝宣教要旨

「共に信仰を育む恵み」朴 思郁 牧師

2024年7月28日(日) 主日礼拝 宣教要旨

 

「ひとりが攻められれば、ふたりでこれに対する。三つよりの糸は切れにくい。」

コヘレトの言葉 4章12節


 本日の宣教題「共に信仰を育む恵み」として、旧約聖書のルツ記を取り上げます。ルツ記は、信仰の絆と互いの支え合いを示す感動的な物語です。飢饉のため、ナオミと家族はモアブに移住しましたが、ナオミの夫エリメレクと二人の息子が亡くなり、ナオミは一人残されました。彼女は故郷ベツレヘムに帰る決意をし、二人の嫁にそれぞれの故郷に戻るよう勧めます。オルパは従いましたが、ルツはナオミと共にいることを選びました。ルツ記1章16節には、ルツがナオミに「あなたを見捨てません。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神」と誓う場面があります。この言葉はルツの信仰と忠誠心を強く表しています。
 ナオミとルツの物語を取り上げる理由は、教会共同体や家族の中で、どのように信仰を共に育むかを考えるためです。コヘレトの言葉4章9-10節には「ひとりよりもふたりが良い。共に労苦すれば、その報いは良い。倒れれば、ひとりがその友を助け起こす」とあります。この言葉は、互いに支え合うことの重要性を教えています。ルツとナオミの関係もこれを体現しており、ナオミが故郷に帰る決意をした時、ルツは共に歩むことを選び、ナオミの苦難を分かち合いました。ガラテヤの信徒への手紙6章2節では「互いに重荷を担いなさい。そのようにしてこそ、キリストの律法を全うすることになるのです」と教えられています。ルツがナオミの重荷を共に担う決意をしたように、私たちも互いに助け合うことが求められています。
 コヘレトの言葉4章11節には「ふたりで寝れば暖かいが/ひとりでどうして暖まれようか」とあります。この言葉は、物理的な暖かさだけでなく、心の温かさや愛の絆を象徴しています。ルツがナオミに寄り添い、ナオミの心に温かさをもたらしたように、私たちも互いに愛し合い、支え合うことで精神的な暖かさを感じることができます。さらにコヘレトの言葉4章12節には「ひとりが攻められれば、ふたりでこれに対する。三つよりの糸は切れにくい」と述べられています。エフェソの信徒への手紙4章2-3節やコロサイの信徒への手紙3章14節も、謙遜と愛をもって互いに支え合うことの重要性を強調しています。ルツとナオミの関係は、この教えを具体的に示しています。
 家族や教会共同体の中で、私たちは互いに助け合い、励まし合い、信仰の絆を強めることができます。困難な時に一人で苦しむのではなく、共に祈り、共に立ち上がることで、信仰の旅をより豊かに歩むことができるのです。ルツとナオミのように、互いに信頼し合い、支え合うことで、私たちの信仰の絆は一層強くなるのです。

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