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主日礼拝宣教要旨

「愛と徳を積み重ねて」朴 思郁 牧師

2024年5月26日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所  ペトロの手紙二 1章3-9節 

 

「だから、あなたがたは、力を尽くして信仰には徳を、徳には知識を、知識には自制を、自制には忍耐を、忍耐には信心を、信心には兄弟愛を、兄弟愛には愛を加えなさい。」

ペトロの手紙二 1章3-9節


  5月のテーマ「信仰の基礎」を考える時を持っています。本日はその一環として、旧約聖書のダビデ王を取り上げます。彼の物語の中でも「ダビデとゴリアトの戦い」は特に有名です。羊飼いのダビデが神の力を信じて巨人ゴリアトに勝利したこの物語は、神が私たちに与える力を象徴しています。  
 私たちも神から命と信仰という贈り物を受けています。これらは神の栄光と力を認識し、応答する手段です。命は神の愛の証であり、信仰は神との関係を築く基盤です。ペトロの手紙二1章3-9節では、霊的成長と神の贈り物を活かす方法が示されています。初期の教会が直面した困難や試練の中で、ペトロは信徒たちに信仰の重要性と徳を積み重ねることを教えました。彼は信仰を行動に移し、具体的な徳を積むことで、豊かで実りある信仰に生きることの重要性を強調しています。  
 使徒ペトロは、まず私たちのアイデンティティーを確かめることを促します。ペトロの手紙二1章3-4節では、主イエスの力により命と信心を与えられ、神の栄光と力に参加する素晴らしい約束を受け、神の本性にあずかることができると述べられています。これにより、物質主義や利己主義を超え、清らかな心で神の御心に従う霊的自由が与えられます。  
 次に、私たちの持つべき姿勢についてです。ペトロの手紙二1章5-7節では、信仰に徳、知識、自制、忍耐、信心、兄弟愛、そして愛を加えるよう命じています。これらの徳を積み重ねることで、私たちはキリストに似た者となり、神の栄光を映し出すことができます。  
 ペトロは、徳を重ねる重要性と霊的視力の喪失の危険性を強調しています。霊的視力の喪失とは、神の真理を見失い、罪や弱さに鈍感になる状態であり、信仰生活に重大な影響を及ぼします。これを避けるためには、常に霊的な目を開き、神の導きを求めることが必要です。常に警戒心を持ち、神に対して開かれた心を保つことが重要です。  
 私たちがペトロの手紙から教えられるのは、日々の生活で徳を積み重ね、愛を深めることです。信仰者としての道のりは常に現在進行形であることを覚え、日々実践することが大切です。2024年度の標語「新しい旅立ち」と、主題聖句のフィリピの信徒への手紙3章13-14節の言葉を心に刻み、ペトロの手紙が示す徳を積み重ねることで、神の愛に満たされ、その愛を周囲に広げていきましょう。

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