2024年1月7日(日) 主日礼拝宣教要旨
聖書箇所:マタイによる福音書22章34-40節
イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
これが最も重要な第一の掟である。第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」
マタイによる福音書 22章37-40節
新年明けましておめでとうございます。2024 年を敬愛する教会員の皆さまと共に迎えられることに心から感謝申し上げます。新年において、皆さまの霊的、肉体的な健康が豊かに祝されますようお祈りします。新年を迎え、私たちは神の無限の恵みと愛に感謝し、新しい希望と夢を持って新年を迎えます。過去を振り返り、困難を乗り越えてきた経験から得た教訓と成長を大切にし、より良い信仰者としての歩みを目指します。
本日のマタイによる福音書 22:34-40 は、イエスがファリサイ人たちの質問にお答えになった箇所です。イエスは、「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして神を愛する」ことを最も重要な掟として挙げ、神への愛は感情や言葉以上の全存在を通じた献身でなければならないことを示します。新年は、この掟を心に刻み、神への愛を新たにし、信仰生活の根幹としての神への愛を深める絶好の機会です。この愛を実践するために、私たちは祈り、聖書の学び、教会活動への参加を通じて神との関係を深めます。
また、イエスは、「隣人を自分のように愛する」ことを第二の最も重要な掟と挙げました。イエスの隣人理解は、隣人を自分たちの共同体や民族に限定するユダヤ人の偏狭な隣人理解を超えて、すべての人々に及ぶ理解です。隣人愛は、単なる友好的な態度以上のものであり、他者のニーズと感情を理解し尊重することを含みます。新年には、隣人愛を実践し、思いやりと公平性を持って行動することで、神の愛を世界に広める役割を果たすことができます。
使徒パウロは、コリントの信徒への手紙二 5 章 17 節で、イエスの教えである神への愛、隣人愛を実践する生き方を示しています。つまりキリストと結ばれることによる根本的な変化と変容について語っています。新年は、古い自分を過ぎ去らせ、新しいアイデンティティと目的を受け入れ、内面的な成長と変化を促進する機会です。私たちは、自己中心的な考え方を捨て、他者に対して思いやりがあり、敏感な人間になるよう努めるべきです。日常において、神の言葉を深く掘り下げ、祈りを通じて神との交わりを保ちつつ、キリストに倣って他者に仕えていくのです。
新年の目標として、私たちは日々の生活で神と隣人への愛を心がけ、神の愛と恵みを深く体験することを目指していきたいと思います。私たちの言葉と行動が神の愛と恵みの証となり、周囲の人々に神の存在を感じさせる一年になることを願います。