2023年7月5日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:コロサイの信徒への手紙1章 9~14節
「喜びをもって、光の中にある聖なる者たちの相続分に、あなたがたがあずかれるようにしてくださった御父に感謝するように。」
コロサイの信徒への手紙 1章11b-12節
コロサイ人への手紙における使徒パウロの祈りは、信仰者の姿勢を表現しています。この祈りは、当時の人々だけでなく、現代の教会にも有益なメッセージを伝えています。そこで、私たちは現代社会に存在する教会が採るべき姿勢について、パウロの祈りを通じて考えてみたいと思います。
まず、使徒パウロは「神をますます深く知るように」と祈っています。信仰者にとって、神を知ることは最も重要な要素です。私たちは自身の力だけでは神を十分に理解することはできません。ですから、神の啓示を通じて神を知る必要があります。聖書とイエス・キリストによって啓示を得ることができます。知識は実践と結びついた行動を通じて再確認され、神を知るためには御心に従って善行を行うことが重要です。神を知る旅は終わりのない喜びに満ちたライフワークであり、信仰者は神の導きを受けながら成長し、神とのつながりを深めていくのです。
次に、使徒パウロは「どんなことも根気強く耐え忍ぶように」と祈っています。私たちは困難に直面したときに逃げずに立ち向かい、神の栄光の力に従って強められることが必要です。また、根気強く耐え忍ぶ覚悟を持つことも重要です。私たちは神の恵みと導きを求めながら困難に立ち向かい、力強く前進することができます。神の力によって強められ、根気強く耐え忍ぶことができるように祈りましょう。
そして、使徒パウロは「喜びをもって、御父に感謝するように」と祈っています。私たちの信仰の姿勢は、神の愛と恵みを認識し、神の子として受け入れられていることを心に留めることです。神の御父は私たちを選び、御子の贖いによって罪の赦しを与え、祝福を与えてくださっています。この事実に喜びを持ち、感謝することが私たちの信仰の姿勢なのです。
私たちは神からの素晴らしい贈り物を受けており、喜びと感謝の気持ちを持つことが重要です。感謝の気持ちを具体的な行動に結びつけるためには、スチュワードシップの理解が大切です。スチュワードシップとは、私たちが神から預かった資源や才能を適切に管理し、神の御国のために使用することです。私たちは恵みと共に与えられたものを大切にし、他の人々と分かち合い、神の栄光のために使用することで感謝の念を示すことができます。
献金や奉仕を通じて、私たちは他者への思いやりと共感を育み、自己中心的な考え方から解放されることができます。スチュワードシップの実践は信仰と成長に欠かせない要素であり、神の御国を築く契機となります。私たち一人ひとりがスチュワードシップの喜びを見出し、共に神の御国を築いていくことを願っています。