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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

「教会のための祈り-2」 朴 思郁 協力牧師

2023年6月4日(日) 礼拝宣教要旨
聖書箇所:フィリピの信徒への手紙1章9-11節

 

「わたしは、こう祈ります。知る力と見抜く力とを身に着けて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。」

フィリピの信徒への手紙1章9-10a節


 先月に続いて、宣教題を「教会のための祈り」とさせていただきました。それは、今の時代を生きるために、パウロ書簡に記されている祈りから、今を生きるための姿勢と具体的な言葉を学んでいきたいと願っているからです。これは一度きりではなく、何回かにわたって続けていく予定ですが、パウロ書簡に記されている祈りを私たちの教会に適用していく作業と理解していただければと思います。 パウロの手紙から私たちが学ぶべき教えは、まず「見抜く力」、つまり「洞察力」を磨くことです。現代社会では情報が溢れ、私たちはその中で生きています。しかし、情報に振り回されることもあります。例えば、コロナウイルス感染症の情報に関しても、私たちは様々な情報や噂に流されてしまうことがあります。そこで大切なのは、情報を見極める力を身に着けることです。真実を明らかにし、困難な時でも希望の道を見つけるために、知識を深め、情報を理解することが重要です。 次に学ぶべき教えは、「倫理意識」を高めることです。個人の自由や権利が尊重される現代社会においても、倫理的な責任や道徳的な貢献が求められます。自己中心的な考え方や利己主義的な傾向が広がっている中で、他者への配慮や共同体への貢献を忘れずに行動することが重要です。個人の自由と倫理的責任のバランスを保ちな がら、広い視野で生活することが求められます。 最後に学ぶべき教えは、「生き方」を正しく改めることです。私たちは自己の力に頼るのではなく、主に委ねて生きることを意識的に思い起こす必要があります。私たちがイエス・キリストの救いを信じることで、神からの義とされる恵みを受けることができます。私たちの生き方の原点は、自分の努力や成果ではなく、イエス・キ リストの贖いによって義とされ、神の恵みを受けることです。自己の不完全さを受け入れつつ、主の憐れみと慈しみによって生かされていることを忘れずに、日々の生活を送るべきです。 私たちは、この不確かな現実の中で様々な課題に直面し、時に不安を感じることもあります。しかし、フィリピの信徒への手紙でパウロが祈った言葉を通して、私たちは心を整えることができます。洞察力を磨き、情報を見極める力を持ち、倫理意識を高め、主に委ねて生きることを意識しましょう。私たちみんなが先立って導いて くださる主なる神に委ねながら、共に歩み続けることを願っています。

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