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主日礼拝宣教要旨

2022年6月26日(日) 主日礼拝 宣教要 「聖霊に満たされて」ルカによる福音書4章1-13節

「さて、イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになった。そして荒れ野の中を“霊”によって導かれ、四十日間、悪魔から誘惑を受けられた。」(一部別訳)

ルカによる福音書4章1、2節

原田 仰 神学生(西南学院 神学部)

 本日読んでおりますルカによる福音書4章は、イエス様がバプテスマを受けられて宣教に出ようとしている、その直前に誘惑を受けるという話です。悪魔はイエス様に対して3回の誘惑をしています。それも、イエス様のその時の状況に合わせいて狡猾です。ここでなされた誘惑は、すべて人間の根源的な欲求でしょう。それらは私たちにも同じように襲ってきます。そして様々な形で私たちを揺るがすのです。その誘惑に従ってしまった後に残るのは、神様との関係性の破綻のみです。
 しかし、イエス様はすべての誘惑に、聖書の言葉をもって完全な勝利をされました。それはイエス様が「聖霊に満たされていた」からです。その具体性はルカによる福音書全体とこの物語とをもって示されています。ルカでは他の福音書にくらべてイエス様が祈られる姿が多く記されています。そして本日の箇所において象徴的なのは聖書の言葉です。つまり「祈り」と「聖書」です。「祈り」において私たちは自分の弱さを知り、「聖書」においてそんな私たちに積極的に関わってくださる神様を知ります。
 「祈り」と「聖書」は私たち教会にとって、とても基本的なものです。そして同時に、これらはとても重要なことです。それらが自分たちの歩みの中で結びついていなければなりません。そうでなければ、私たちは誘惑へといとも簡単に陥ってしまいます。「祈り」と「聖書」そして私たちの歩みを結び合わせるものこそ、「聖霊」なのです。「聖霊」を受けた私たちは神様に愛されるものへと、神様の御心に適うものへとかえられるのです。(ルカ3,21以下)。
 神様は私たちを想像もつかない形で助けてくださいます。そしてそれまでの辛く苦しい歩みの中でも、聖霊が私たちを支え、そこを生き抜くものとしてくださるのです。
 さて今日からまた新しい一週間です。御言葉と祈りをもって私たちは歩み始めます。それぞれの生活の中で、あたらしい挑戦へと向かっている方もおられるでしょう。そんな今この瞬間にも、強力な悪魔の誘惑があるかもしれません。躓いてしまうような困難も立ちはだかっているかもしれません。しかし、安心いたしましょう。神様が、私たちを聖霊で満たし、支えてくださっているからです。


Gerd AltmannによるPixabayからの画像

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