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主日礼拝宣教要旨

2022年6月19日(日) 主日礼拝宣教要旨「私たちのなすべきこと」 使徒言行録2章42-47節

「彼らは、使徒の教え、相互の交わり、パンを裂くこと、祈ることに熱心であった。」(42 節)

使徒言行録 2章42節

朴 思郁 協力牧師

 本日の聖書には、初代教会の様子が詳しく記されています。42 節に書かれている内容を中心に、初代教会が何事に力を注いでいたかを吟味して、そこから、私たちの教会がなすべきことについてご一緒に考えることができればと願っています。
 まず、教会にとって最も大切なのは御言葉であるということです。初代教会は、「使徒の教えに熱心であった」と言います。主イエスを救い主として受け入れた人々が、初代教会に加わってから、教会共同体が大切にしていたのは、他ならぬ、使徒たちの教えでした。私たちの教会は、常に書かれた御言葉に基づいて、真剣に御言葉に向き合って、今ここに主イエスが如何にして共におられるのかを語っていかなければなりません。
 また、教会員同士の交わりを大切にしなければならないということです。初代教会の人々は、「相互の交わりに熱心であった」と言います。教会共同体における交わりは、まず、神との関係を前提とするということです。私たち一人ひとりが、常に神を見上げて、神の前で生きるものとして、神との関係をしっかり保つことが求められます。それが教会共同体の相互の交わりを支える力なのです。それに基づいて教会員同士が、日常において共に信仰を分かち合い、具体的に助け合い、励まし合うことができるのです。
 また、この世に、また隣人に仕えることを大切にしなければならないということです。初代教会の人々は「パンを裂くことに熱心であった」と言います。「パンを裂く」ということは、単なる「主の晩餐」の儀式を意味するのではなく、「人の子は、仕えられるためではなく、仕えるためにこの世に来た」というイエスの精神を改めて心に受け止めて、この世に仕える思いを新たにするのが「パンを裂くこと」に示されている真の意味であると思います。そこに教会がこの世に存在する意味が示されているのです。
 そして、すべての働きは祈りによって支えられるということです。初代教会は「祈ることに熱心であった」と言います。それは、教会員それぞれが祈りをささげることをはじめ、自分だけにとどまらず、ほかの教会員のために、また隣人のために、社会のために、執り成しの祈りを広げていくことが求められるのです。その祈りを通して、私たちは神が共におられることを確信することができるのです。それこそが教会を支え、導いていく原動力なのです。


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