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みなさんは「イースター」という言葉を聞いたことがありますか?欧米の国の小説や映画などで、耳にしたことのある言葉でしょうか。「イースター」とは日本語で「イエス・キリストの復活祭」です。ゴルゴダの丘で十字架にかかり、葬られたイエス・キリストが墓から復活された聖書の記事に由来します。その「復活祭」前の40日(日曜日を除く)の期間を「レント」“Lent”(英)と言い、私たちの教会では「受難節」と呼んでいます。イエス・キリストのご受難を覚え、悔い改めの時を過ごします。
私は学生の頃、ちょうどこの時期にドイツに行ったことがあり、町を挙げての盛大な「カーニバル」を観ました。とても賑やかなお祭りでした。ドイツではレントを「断食節」と呼び、“Carnival”は、「肉(Carne)からお別れ(-val)」という意味のラテン語から来た言葉です。カーニバルはレント(断食節)のはじまりを告げる大切なお祭りであり、ドイツの春の風物詩であるということです。
今回奏楽した新生讃美歌226番「罪なくきよき」は、ニコラス・デシウスによって1523年に書かれた歴史ある賛美歌です。「罪のない神の小羊(こひつじ)として、神の子イエス・キリストが、人びとの罪の贖いのために十字架にかかり、その命をささげられました」と歌われています。人々が綿々と歌い継いだ信仰の歌として、今もなお、美しい音色とともに現代の私たちの心に沁みてきます。
1. 罪なくきよき み神の小羊 2. 罪なくきよき み神の小羊
十字架の上に ほふられたまいぬ 十字架の上に ほふられたまいぬ
われらの罪負い いのちを捨てし われらの罪負い いのちを捨てし
ああ主よ憐れみたまえや ああ主よ平和を賜えや
©2022 日本バプテスト連盟
(文・演奏 山㟢美奈 教会音楽スタッフ)