ようこそ西川口キリスト教会のホームページへ

地域と共に歩む桜並木の教会

教会員ページ
主日礼拝宣教要旨

2021年12月5日(日) 在宅主日礼拝 宣教要旨 「主の道を備えよ」マルコによる福音書 1 章 1-8 節

「見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、あなたの道を準備させよう。荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。』」
 
マルコによる福音書1章2-3節

朴 思郁  協力牧師

 第二週目のアドベントを迎えて、本日の箇所から主のご降誕を備えるために何を教えられるのかをご一緒に考えてみたいと思います。
 まず、「福音」のおとずれを待ち望むことです。この言葉は、ローマ帝国の支配下に生きていた人々には「皇帝によってもたらされるお知らせ」という意味の言葉でした。戦争に打ち勝った皇帝が凱旋して自分の統治下にある全土の人々に向けて勝利の宣言と共に平和の約束を告げ知らせる際に用いられる言葉なのです。それゆえ、当時の人々は「福音」という言葉を聞いた時に、圧倒的な力によって敵を打ち破り、勝利を収めたというイメージを思い描いていたに違いないのです。しかし、マルコが伝える福音は、「敵を愛し、自分を迫害する者のために祈る」というイエスの福音でした。アドベントを過ごしている中、私たちは主イエスがもたらした福音を改めて吟味することができればと願います。
 そして、御言葉に信頼することです。マルコは、イエスの福音を紹介するために、幾つかの旧約聖書の箇所を黙想して「見よ、わたしはあなたより先に使者を遣わし、あなたの道を準備させよう。荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ』」と言います。私たちが御言葉に信頼するということは、常にそれぞれの人生を御言葉に照らし合わせて、そこから響いてくる御声に誠実に応えていくことであると思います。私たちがアドベントを過ごしている間、何よりも、心を静めて、御言葉に耳を傾けることができればと思います。
 最後に主イエスを宣べ伝えることです。バプテスマのヨハネは、自分のところに訪ねてくる人々に、自分が主役ではなく、後から来られる方こそ、「わたしより優れた方」であると紹介しています。さらに「あの方は栄え、わたしは衰えねばならない」(ヨハネ3:30)と言います。主イエスは歴史の舞台の全面に登場し、自分はその舞台から去っていかなければならないという意味です。アドベントを過ごしている中、常に主イエスと自分との関係を確かめながら、主イエスを証ししていきたいと思います。私たちがアドベントを過ごしている中、「主の道を備えよ」という言葉に促されて、この世の光として来られる主イエスを迎えるにふさわしい心を整えることができればと願います。


アイキャッチ画像 pixabay

関連記事

PAGE TOP