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主日礼拝宣教要旨

2021年9月12日(日) 在宅主日礼拝宣教要旨 「信仰のないわたしをお助けください」 マルコによる福音書9章20-24節

西川口キリスト教会 石 水  泰

ものが言えない子どもとその父親が出てくる場面です。

父親は、主イエスに、「おできになるなら、わたしどもを憐れんで助けてください」とお願いしました。父親は、弟子たちが息子を治せなかったので落胆していたのでしょう。弟子たちの力に対して、疑いを持ったのかも知れません。しかし、父親は、子どもの病気をどうにかする前に、自分自身の不信仰が正されなければなりませんでした。主イエスは、「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる」と父親におっしゃいました。この御言葉は、主イエスに向き合った父親のこころを突き刺しました。

父親は、跳ね返るようにすぐに「信じます。信仰のないわたしをお助けください」と言いました。最初は「わたしどもを」と言っていたのですが、自分自身の信仰に問題があったのだと気づき、「信仰のないわたしをお助け下さい」と率直に告白したのです。

また、弟子たちは、自分たちはイエス様から癒しの力をいただいていたはずなのに、なぜその力を出せなかったのか、わかりませんでした。それに対する主イエスの答えは、「この類のものは、祈りによらなければ決して追い出すことはできないのだ」というものでした。

子どもを治せなかった弟子たちは、自分たちが何とかしなければ、という思いで子どもに対していたのかもしれません。でも、主イエスは、「自分が、自分が、じゃなくて、主に委ねようという信仰の姿勢が本当にあなたたちにあったのか?」と弟子たちに問いかけられたのです。主イエスは、子どもの父親に対しても、子どもを治せなかった弟子たちに対しても、主に委ね主を信頼する覚悟を問われました。

私たちも、祈りが本当に聞かれるかどうかを考える前に、主をまっすぐ見上げ、不信仰で不安定な自分を素直に打ち明け、どんな状況であっても共にいてくださる主にすべてを委ね、主に信頼して生きる覚悟を持ちたいと思います。


アイキャッチ画像 PexelsによるPixabayから

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