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主日礼拝宣教要旨

2021年8月29日(日) 在宅主日礼拝宣教要旨 「立ち帰れ、立ち帰れ」 エゼキエル書33章10-11節

西川口キリスト教会 四津 明美

彼らに言いなさい。わたしは生きている、と主なる神は言われる。わたしは悪人が死ぬのを喜ばない。むしろ、悪人がその道から立ち帰って生きることを喜ぶ。立ち帰れ、立ち帰れ、お前たちの悪しき道から。 
                    エゼキエル書 33章11節

 

 北王国と南王国は、アッシリア、そしてバビロニアによって滅ぼされ、イスラエル民族は捕囚の民となります。コロナウイルスによって、制限の多い状況に置かれている今は,このときの捕囚にも似ています。神様が預言者エゼキエルを通して絶望するイスラエルの民に向かって「立ち帰れ、立ち帰れ」と呼びかけられたように、コロナ危機の中にある私たちも呼びかけられています。大切なことは神に「立ち帰る」ということだと示されます。

まず、「信仰の原点」へ立ち帰ることです。信仰の原点は、イエス様が私たちに伝えてくださっているメッセージです。イエス様を十字架につけたのは自分であったという信仰告白をしてこの教会に集う私たちです。この恵みがマンネリ化したり、逆に罪を自分で何とかしようともがいてしまうこともあります。日々「立ち帰れ」の言葉を聞き、日々悔い改めて「信仰の原点へ立ち帰る」者でありたいと思います。

 第二に「交わりの原点」へ立ち帰ることです。交わりはギリシア語では「コイノニア」と呼ばれ、神様と人との関係、また人と人との関係を表す言葉です。今は休止されている成人科の教会学校や聖書研究祈祷会は教会の豊かな交わりの場でした。この秋から、再開へ向けて歩みだそうとしています。励まし合いながら私たちの「交わりの原点へ立ち帰る」ことに歩みだしましょう。

 第三に「教会の原点」へ立ち帰ることです。11年前に「福音を発信する教会」として捧げた会堂は私たちが集まる場所としてだけでなく、福音を発信していく基地です。外部に向けての新しい発信が先月から、また9月にも始まります。神様は、あえて私たちを先に選んでくださいました。次にはその私たちが福音を発信する者、伝える者としてそれぞれの家庭へ、職場や学校へそしてこの地域へと遣わされたく思います。

今の私たちの状況を捕囚と似ていると言いましたが、同時に出エジプトの遠回りの旅にも似ていると思っています。エジプトを脱出したモーセたちが遠回りになるシナイの荒れ野を移動します。困難の多い、歩みの遅い旅でした。しかしその中で、十戒を与えられ主の民として訓練を受けた時間でした。私たちも今困難な旅の途上、歩みの遅い遠回りの道にいると思います。困難な時だからこそ、神様の「立ち帰れ、立ち帰れ」の言葉に聞き、励まし合いながら共に歩んでまいりましょう。


アイキャッチ画像 Darkmoon_ArtによるPixabayからの画像 

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