斎藤 信一郎 牧師
この約束は、あなたがたにも、あなたがたの子供にも、遠くにいるすべての人にも、つまり、わたしたちの神である主が招いてくださる者ならだれにでも、与えられているものなのです。
使徒言行録2章39節
神の愛と預言の賜物に満ちた教会となること。そして、全世界に福音宣教を展開していくこと。主イエスの最後の言葉に応え、聖霊降臨日に弟子たちは立ち上がりました。ペトロが仲間たちと共に世界で最初の福音宣教をしたのが今回の箇所です。彼は聖書のみ言葉を繰り返し引用しながら、十字架のあがないと復活について宣教しました。また、その福音を信じて罪を悔い改め、バプテスマを受ける者に、賜物として彼らと同じように聖霊の導きが豊かに与えられることを宣べ伝えました。この神の祝福に世界中のすべての人が招かれているとのペトロの大胆な宣教に、その日集まった世界各国からの巡礼者を含む三千人もの人々がバプテスマを受けたと使徒言行録は報告しています。
ペトロを含め、弟子たち全員が、律法学者たちとは比べものにならないくらいに聖書の理解については不十分でした。聖書を通して福音宣教をするなどと言う訓練に関しては、さらに素人でした。しかし、神がすべての必要を必ず満たして下さると、信仰によって応答していく時、神の愛と預言の賜物が豊かに与えられます。この祝福は約二千年経った今も、世界中の教会が経験し続けている祝福です。自分の力に依り頼むのではなく、信仰によって共に神と隣人に向き合うことから始まる祝福です。
様々な困難と次々に向き合って生きていかなければならない時代です。このような時代になることを知っておられたからこそ、主イエスは十字架という最も困難な道と向き合って下さったのです。今日の西川口教会があるのは、そのキリストの愛に応え、宣教師を始め、多くの先達が多大な犠牲と時間と無償の愛を注ぎ続けて下さったおかげです。これまでの恵みを感謝しつつ、私たちも聖霊に導かれ、初代教会のように、共に賛美し、祈り合い、赦し合い、励まし合いながら、福音宣教に励んで参りましょう。
Thank you!! to Jackson DavidによるPixabay