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主日礼拝宣教要旨

2019年12月29日(日) 礼拝宣教要旨 「祈りに生涯を献げたアンナ」 ルカによる福音書 2章36-38節

斎藤 信一郎 牧師

そのとき、近づいて来て神を賛美し、エルサレムの救いを待ち望んでいる人々皆に幼子のことを話した。

ルカによる福音書 2 章 38 節

 ルカはイエス・キリストの誕生に際して二人の老人を取り上げています。12月15 日の宣教で取り上げたシメオンと今回のアンナです。どちらも神から授かっていた祈りの使命を忠実に担い続けた人々です。アンナは若くして夫を亡くし、84 歳になっていましたが、神殿を離れずに断食と祈りに専念し、夜も昼も神に仕える生活を続けていました。このような生活を夫を亡くしてから何十年も続けていたと考えられます。
 女預言者としても、神のみ心について人々に語っていたアンナ。ある日、聖書が預言していた救い主が、 幼子の姿で神殿にやって来たことを悟ります。彼女はすぐに神を賛美し、救いを待ち望んでいるエルサレムの住民全員にそのことを伝えたということです。預言者だからこそ、的確にその人々を選別し、福音宣教で きたということでしょうか。現代で言えば、神から示された特別な啓示を教会員に分かち合っていったとい うことです。神から与えられた賜物と使命を理解して、それを生涯地道に担い続けた人々が、主イエスとの最初の出会いを導かれたことを聖書は私たちのために書き残しました。
 1996 年、私が始めて牧師として赴任した新小岩教会に山本喜八郎さんという高齢の執事がいました。小さな自転店を長年営んでいました。山本さんは、日曜日は休業にして礼拝と教会での奉仕を第一にする人でした。当時の仕事仲間の常識では、日曜日を休業にして経営が成り立つことなど考えられない時代でした。 しかし、山本さんは神さまを第一にし、礼拝と教会の諸奉仕を大切にし、仕事も神さまに守られて信仰生活を全うできたのです。主イエスの時代にも、現代にも、そしてこの教会にも、模範にできる信仰の先輩方が 大勢います。私たちも神さまに示される人生における最優先課題を自覚しつつ新年の歩みを始めましょう。


アイキャッチ画像 Thanks!! to Free-PhotosによるPixabay

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