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主日礼拝宣教要旨

2019年10月20日(日) 礼拝宣教要旨 「9つの愛の教え」 マタイによる福音書 5章1-12節

喜びなさい。大いに喜びなさい。天には大きな報いがある。

マタイによる福音書 5章12節a

 福音書における主イエスの最も有名な説教の一つである山上の説教。その冒頭部分には9つ(あるいは10-12節をまとめて8つ)の幸いの教えがあります。ここには主イエスが導かれる神の愛の豊かさが語られています。始めに主イエスは①心の貧しい人と②悲しむ人を取り上げますが、本来幸せであるはずがない人々を幸いと表現するのは、そのような現実の中で悩み、苦しんでいる人々にこそ神の愛のまなざしと助けがあるからです。その現場のことを聖書では天の国と言い、慰めの場所です。
 しかし、実際に神の助けに依り頼み、欠乏と悲しみから救われていくためには3番目に取り上げられる柔和な心がカギを握ります。人間の力によってのみ物事を解決することに捕らわれず、謙虚に神の助けを仰ぐ者こそ③柔和な人です。そういう人こそ「地を受け継ぐ」、すなわち神が与えたい恵みを受け継ぎ、その祝福を他の人々にも分かち合い、継承していく人です。また、そういう人は自己中心的な生き方から解放され、④義に飢え渇く人、すなわち隣人のためには犠牲を惜しまない人となり、新しい人生の生き甲斐、使命に目覚めて、人生が満たされていく人です。同時にそういう人は、⑤憐れみ深い人となり、他の人からも憐れみを受ける人です。
 ⑥心の清い人とは、どんな相手の隣りにもその人のために命さえも犠牲にされたキリストがおられることを、信仰の目で見ることができる人です。⑦平和を実現する人とは、平和を自ら創り出す人であり、神の子と呼ばれます。そして、そのような人は⑧神の義のために迫害される人となる覚悟を持つようになり、⑨キリスト同様の苦難を覚悟できるまでに信仰が高められていく人です。そうなると、もはや天の国の住人そのものであり、どんな状況の中でも喜びが尽きない人となることができると主イエスは語ります。神の愛に憩い、その愛に導かれ、神の愛を豊かに分かちあう天の国に、私たちも招かれているのです。


アイキャッチ画像 thanks!! to cocoparisienneによるPixabayからの画像 

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