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主日礼拝宣教要旨

2019年7月28日(日) 礼拝宣教要旨 「牧会の原点」 使徒言行録6章1-7節

こうして、神の言葉はますます広まり、弟子の数はエルサレムで非常に増えていき、
   祭司も大勢この信仰に入った。」

                     使徒言行録 6章7節

 聖霊降臨日以降、信徒の数が爆発的に増え、すべてを分け合う共同生活に問題が生じます。
ギリシャ語を話すユダヤ人クリスチャンから、ヘブライ語を話すユダヤ人クリスチャンへ苦情が出たのです。それは、夫に先立たれた女性たちに日々の配給が行き届かなくなったというものでした。このことは十二弟子たちの耳に届き、その時の対応に牧会の原点を学ぶことができます。
 初代教会の事実上最初の信徒総会が招集されます。配給問題解決のために、信仰面でも評判がいい7人のすべてギリシャ語名の者たちが選ばれます。しかし、その際に真っ先に呼びかけられたのは日々の配給問題の解決策ではなく、祈りとみ言葉の奉仕にすべての信徒が専念できる体制を確立すべきだという提案でした。使徒言行録はこの話の流れに沿うように、続く話では、選ばれた7人の内の2人がいかに祈りとみ言葉の奉仕に心を尽くしたかが語られます。ステファノは福音宣教中に殉教し、フィリポはエチオピアの高官に宣教し、各地でも宣教したことが語られます。
 宗教改革者のマルチン・ルターは忙しい時ほど、祈りの時間を増やしたと言われています。現代に生きる私たちも多忙のあまり、様々なことに行き詰まると共に、祈りとみ言葉に専念するゆとりを失いがちです。時には時間が取れず、歩きながら祈らざるを得ないこともあるでしょう。祈る気力さえ湧かず、短くしか祈れないこともあるでしょう。それでも、初代教会の選び取りが、上記7節にあるように、どれほど豊かな結果を招くかを心に留めておきたいと思います。ある教会の牧師就任式では、信徒たちから牧師に[祈りより先に進むな みことばをしかと受け止め 我ら進まん]という壁掛け色紙をプレゼントしたと言います。初代教会の精神が現代でも受け継がれているのを見ます。


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