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主日礼拝宣教要旨

2019年4月21日(日) 礼拝宣教要旨 「 復活を実感する 」ルカによる福音書24章1-12節

斎藤 信一郎 牧師

あの方は、ここにはおられない。復活なさったのだ。
まだガリラヤにおられたころ、お話しになったことを思い出しなさい。
                                                          ルカによる福音書24章6節

 主イエスが息を引き取ったのは午後3時過ぎ。日没になると安息日が始まり、一切の作業が禁止されるため、僅かしかない時間で主イエスを十字架から降ろし、布にくるんで墓に安置した弟子たち。安息日が明けた日曜日の早朝に残りの遺体処置をするために女性たちが墓に行きます。彼女たちの前に天使が現れ、主イエスが復活したことを告げます。女性たちはそれを急いで弟子たちに報告しますが、弟子たちは信じることができませんでした。
 ルカによる福音書18章で、生前の主イエスが三度目の受難予告をし、「人の子は三日目に復活する」と語っています。その時「彼らにはこの言葉の意味が隠されていて~理解できなかった」とあります。何が主イエスの復活を信じることから弟子たちを妨げたのでしょうか。死人が生き返るはずがないという常識に基づく先入観でしょうか。実際にひどく傷つけられ、苦しみながら十字架の上で死んで行かれた主イエスを目撃したことによる心の傷が預言を思い出させるのを妨げたのでしょうか。自分たちの愛した人物を残虐な仕方で殺した人々への憎しみと恨みの心が冷静な判断を不可能にしたのでしょうか。神が聖書の預言と主イエス・キリストを通して伝えたい福音を信じることから妨げる要因はこの世に数多く存在します。当時の弟子たちも、簡単には信じることができなかった主イエスの復活、それは現代に生きる私たちにとっても同じなのではないでしょうか。
 神が伝えようとされているキリストの十字架のあがないと復活に象徴される神の真実の愛とご計画に人の心が開かれていくためには時間がかかるものなのかも知れません。それでも、約二千年の時を経て、キリストの教えは全世界に広がりました。かつては拷問による処刑の道具であった十字架が、世界で24億人とも言われるクリスチャンたちの、希望のシンボルに変わったことも歴史が証明している事実です。神の子イエス・キリストが命をかけ、多大な犠牲を払って勝ち取って下さった希望の福音を世界中の人々と共に分かち合って参りましょう。


アイキャッチ画像はこちらからいただきました
Ben BurtonによるPixabayからの画像

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