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主日礼拝宣教要旨

2019年1月13日(日) 礼拝宣教要旨 「セムの系図」 創世記11章10-32節

斎藤 信一郎 牧師

「セムの系図は次のとおりである。セムが百歳になったとき、アルパクシャドが生まれた。それは洪水の二年後のことであった。セムは、アルパクシャドが生まれた後五百年生きて、息子や娘をもうけた。」10-11節

 創世記11章に登場するセムの系図を棒グラフの年表にし、それぞれがどの程度重なり合いながら同時代に生きたのかを調べてみると、聖書を読んでいるだけでは分からない系図の隠れたメッセージが浮かび上がってきます。人類最初の人間アダムを基準にすると、年表では驚くべきことに10代目であるセムの父ノアは20代目のアブラハムが生まれるまで生きていた計算になります。そして、11代目のセム自身は22代目のアブラハムの孫であるヤコブが生まれるまで生きていたことになるのです。
 創世記14章13節には「ヘブライ人アブラハム」とありますが、ヘブライ人とは、16代目のエベルが語源と考えられ、アブラハムがエベルの一族に属すると考えられていたことを表しています。年表上もエベルはアブラハム以前の祖父たちの中で一番最後までアブラハム、イサク、ヤコブと同じ時代を生きた人物だったことが示されています。しかも、アブラハムよりも長生きしたことになるので驚きです。
 アブラハムは信仰の父と言われ、ヤコブはイスラエルの祖とされていますが、彼らが神に守られ、導かれた背景には、神に生かされ続けた信仰継承者の祖父たちによる執り成しの祈りが背後にあったことを年表は指し示しています。
 成人していく過程において重要なことのひとつに、他者の幸福に対して責任を持つということが挙げられます。私たちは神の家族です。信仰の成長の途上にある青年たちが、今後ますます他者のために執り成し祈ることの大切さを自覚し、共に神の忠実な僕として豊かに用いられていけることを願います。

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