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主日礼拝宣教要旨

2019年1月6日(日) 礼拝宣教要旨 「待ちつつ急ぎつつ」 フィリピの信徒への手紙 2章 12-13 節

西川口キリスト教会 朴 思郁 協力牧師

「恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい。」

フィリピの信徒への手紙2:12

 

 新年、あけましておめでとうございます。今年一年がすべてにおいて神様に祝され、恵み豊かな一年となりますよう心からお祈り申し上げます。
 使徒パウロは「恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい」と勧めています。この言葉には、救いに関する二つの重要な事柄が含まれています。その一つは、救いというのは、「すでに」行われたという面があると同時に「まだ」完成してない面もあるという理解です。「すでに」行われていながら、「まだ」完成していないという救いの理解です。もう一つは、救いは「全く神の恵み」によるものであると同時に、私たちが担わなければならない、私たちの責任が求められるものであるということです。
 使徒パウロは、私たちに求められる姿勢として「恐れおののきつつ」と言いますが、それを「待ちつつ急ぎつつ」と置き換えられると思います。これは、ドイツの神学者、クリストフ・ブルームハルト(1842-1919)の座右の銘です。「待ちつつ」とは、徹底的に神に信頼し委ねていくという意味であると思います。直ちに解決にならない、答えを見出すことのできない状況の中で、神に委ねつつ耐えていくことです。そして「急ぎつつ」とは、神の支配を覚えつつ、自分の最善を尽くしていくことです。
 私たちが神のなさることを待ちつつ、最善を尽くすとは、「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5:9)という言葉に尽きると思います。日常生活において平和を実現するためにできることは、まず人々に親切にすることです。そして、誰にも、差別をせずに、公平にすることであると思います。相手を自分の目的のための手段にせず、相手がどんな人であれ、相手のありのままを認めつつ、親切に、公平に向き合っていくことが、平和を実現することであることを覚えていきたいと願います。
 私たちの一年の歩みが、すべてにおいて、100%神に委ねつつ、同時に100%自分の最善を尽くしていけるように心から願います。

Photo by Ben White on Unsplash

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