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主日礼拝宣教要旨

2018年6月17日(日)礼拝宣教要旨 「理科系の弟子フィリポ」ヨハネによる福音書1章43-46節

西川口キリスト教会 斎藤信一郎牧師

『フィリポはナタナエルに出会って言った。「わたしたちは、モーセが律法に記し、預言者たちも書いている方に出会った。それはナザレの人で、ヨセフの子イエスだ。」』ヨハネによる福音書1章45節 

 

 フィリポはアンデレとペトロの町、ベトサイダの出身で、主イエスの最初期の弟子の一人です。フィリポは主イエスと出会った時、間髪入れずに主イエスに従ったことが語られています。そして、彼はすぐに友人のナタナエルを主イエスに紹介します。その時の上記45節の言葉に注目したいと思います。フィリポは聖書の預言にこだわる友人ナタナエルに、聖書に根拠がある事柄を用いながらイエスこそ待ち望んでいた救い主に違いないことを力説しました。その聖書箇所は、創世記49章22-26節、イザヤ書8章23節などが考えられます。救世主が預言に従ってガリラヤ地方に含まれるナザレ出身であったこと。預言通りにイスラエルの十二部族の一人であるヨセフの子孫を暗示するヨセフの子であること。そして名前も「神は救い」を意味するイエスという名前だということをナタナエルに伝えます。それでもなかなか納得しない友人に、今度は実際に「来て、見なさい」と一緒に主イエスに会いに行くように招きます。

 ヨハネによる福音書6章では、五千人以上集まっていた群衆にどう食料を与えたらいいかを主イエスに問われて、即座に計算して答えるという才能を発揮しています。そしてヨハネによる福音書12章20節では、主イエスに会いたいとフィリポを頼ってきたギリシャ人への対応をアンデレに相談した上で主イエスに取り次ぐ姿が報告されています。

 これらの箇所を通してフィリポは論理的な思考をし、行動するような人物であったことが伺えます。また、その時々の状況に応じて対応を変えながら、ある時は仲間と一緒に人々を主イエスに導く働きをした弟子でした。主イエスは多様な人材を弟子に選び、その弟子の個性に合わせて宣教活動を行っていかれます。私たちの個性を大切にしながら用いて下さる主イエスに感謝します。

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