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主日礼拝宣教要旨

2018年5月20日(日)礼拝宣教要旨 「聖霊降臨日から始まったこと」使徒言行録2章1-13節

西川口キリスト教会 斎藤信一郎牧師

「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ…炎のような舌が分かれ分かれに現れ…一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。」使徒言行録2章2-4節

 

聖霊降臨日はキリスト教の三大聖日の一つです。この日はキリスト教会が始まった日とされていますが、私たちに大切なことを教えています。その日はユダヤ教においてヘブライ語でシャブオット、当時の公用語のギリシャ語でペンテコステ、新共同訳聖書で五旬祭と呼ばれる祭りの日でした。そのためキリスト教会では聖霊降臨記念日をその後もペンテコステの名称で大切にしていくことになります。

 今回の箇所を読むと、現代の教会の常識を越えた出来事が伝えられています。すべてが聖霊主導で展開するからです。1章14・15節の説明では120人ほどが主イエスの指示に従ってエルサレムに留まり、聖霊到来を待ち望みながら、心を一つにしてひたすら一緒に祈っていたことが語られています。その時に突然の大音響と舌のような炎が一人一人の上に留まります。その時の音に誘われて町中の人が弟子たちのいる場所に集まります。その場にいた弟子たちが、聖霊の働きで当時の周辺世界の15カ国語で神を讃える言葉を語ります。こうして歴史に残る世界最初の大伝道集会が始まり、2章後半では使徒ペトロが最初の宣教者として立ちます。それは大成功を収めた特別伝道集会でした。ただし、通常行われる事前のチラシ配布や集会宣伝、あるいは宣教者の原稿準備などは一切ありませんでした。ペトロが聖霊に導かれて語った宣教内容も、自分たちがキリストの死に責任があることを告白し、罪を悔い改める必要を説く厳しいものでしたが、それでもその日3000人が新たにキリストの弟子、クリスチャンになったことが語られています。 

 こうして、この日は第一回目の特別伝道集会記念日、世界伝道開始記念日、弟子たちの宣教によって大勢の人々が初めてイエス・キリストを救い主と信じる決心をした日、そしてキリスト教会の設立記念日となりました。この出来事は現代の教会の様々な集会の事前準備を否定するものではありません。しかし、すべては、聖霊の導きで行われること、そして教会が心を一つにして主イエスの約束を信じて祈る中で起きる神のみ業であることを覚えたいと思います。 

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