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主日礼拝宣教要旨

2018年5月13日(日)礼拝宣教要旨 「アンデレの伝道法」ヨハネによる福音書1章35-42節

西川口キリスト教会 斎藤信一郎牧師

『イエスは、「来なさい。そうすれば分かる。」と言われた。そこで、彼らはついて行って、どこにイエスが泊まっておられるかを見た。そしてその日は、イエスのもとに泊まった。午後四時ごろのことである。』ヨハネによる福音書 1章39節

 

 主イエスの最初の四人の弟子たちの一人にアンデレがいます。他の三人が主イエスの側近三人衆となって活躍したのに対し、アンデレの活動は聖書では目立ちません。アンデレとはどのような弟子だったのでしょうか。アンデレともう一人の弟子ヨハネは二人ともはじめは漁師で、当初はバプテスマのヨハネの弟子だったことが分かります。その師匠の言葉で主イエスに興味を持ち、ついて行き、一晩宿を共にしたことがきっかけで、アンデレの人生が大きく変わります。

 主イエスこそ聖書が預言していた救い主だと確信したアンデレは、最初に兄のペトロを主イエスに紹介します。これがきっかけで兄は十二弟子の中心的人物として活躍し、両親も福音書に名前を残すことになります。ヨハネによる福音書6章では、5つのパンと2匹の魚を持っていた子どもを主イエスに紹介する話があります。アンデレのこの行動が、その子どもの将来にどれほど大きな影響を与えたことでしょうか。また12章 では、十二弟子の一人フィリポの相談を受けて二人でギリシャ人たちを主イエスに引き合わせています。これらの箇所から、ある時は一人で、ある時は仲間と協力して、あらゆる人々を主イエスに引き合わせたアンデレの人物像が浮かび上がってきます。

 アンデレという人物は目立った活躍はなかったものの、現代でいう家族伝道、子ども伝道、世界伝道に通じる働きを仲間と共に地道に行った弟子だったことがわかります。かつての漁師仲間であり、バプテスマのヨハネの弟子仲間であった同僚のヨハネだけは、自分の名前を極力福音書に出さずにアンデレのことを記録に残しています。主イエスの十二弟子の中には目立たないけれども、他の弟子たちと協力し、様々な人を主イエスに引き合わせた弟子たちがいたことに励まされます。アンデレの伝道法に学びたいと思います。

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