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主日礼拝宣教要旨

2018年4月8日(日)礼拝宣教要旨「主イエスとペトロの出会い」マタイによる福音書4章18-20節

西川口キリスト教会 斎藤信一郎牧師

『イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。』マタイによる福音書4章19 節

4月は十二弟子の筆頭であるペトロについてみ言葉に聞きます。ペトロという名は主イエスが付けた「岩」を意味するギリシャ語のあだ名です。現地でよく使われていたアラム語でケパとも呼ばれましたが、本名はシモンです。後に初代教会の中ではシメオンと呼ばれることもありました。彼の父親はギリシャ語名でヨハネといい、ヘブライ語ではヨナといいました。ペトロはガリラヤ湖の北側にあるベトサイダの出身でしたが、隣町のカファルナウムに妻とその母と一緒にイエスと出会った当時は住んでいました。ペトロは後の初代教会時代でも中心的な役割を果たしており、エルサレムで開かれた宗教会議での発言や小アジアと呼ばれる現在のトルコ付近の教会に宛てたペトロの手紙などから、エルサレム内外で広く活躍していたことが分かります。コリントの信徒への手紙一の9章5節を読むと、彼の妻も信者であり、時には同行していたことが伺えます。

今回の箇所はペトロが主イエスに本格的に弟子として従う招きを受ける場面です。ヨハネによる福音書の1章によれば、主イエスとの最初の出会いは弟のアンデレの仲介によるものでした。しかし、その後もしばらくは漁師を続けていたようです。そんな彼に人生の一大転機が訪れます。主イエスが19節にあるように「わたしについて来なさい。」と弟子として従うように招かれたのです。この時に主イエスが彼に語った「人間をとる漁師にしよう」という言葉が印象的です。現代でも釣りをする時は、釣る環境や魚に応じて竿も、糸や釣り針の太さや長さ、用いる餌の種類と大きさも変えなければなりません。つまり相手に合わせて十分な下準備をした上で忍耐強く相手に合わせて人間関係を構築していくことが基本なのです。主イエスとの出会いと主イエスの招きによって、彼のその後の人生は、人と出会い人に仕える人生へと、大きく変えられていきました。彼は特に優れた才能を持っていたわけではありませんでした。しかし、主イエスは彼を最大限に用いられたのです。主イエスに人生を委ねる時、私たち一人一人に合わせて、主イエスは豊かな使命と出会いを与えて下さいます。共に主イエスに用いられていきましょう。

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