西川口キリスト教会 斎藤 信一郎 牧師
ノアたちの心のこもった犠牲の捧げものを受け取った神は、天地創造の時と同様の言葉で彼らを祝福しました。ただし、前回との違いもありました。今後は食糧として動物を食べることを許されたのです。その際の重要な掟として、動物は血を完全に抜いて確実に死んだことを確認してから調理することを命じました。このことは動物を神に捧げる場合の最初に行う重要な手順としてレビ記の1章にも言及されています。さらに神の定められた条件に従わない殺し方は裁きの対象となり、殺人を改めて禁じることを強調し、殺人は命を持って償われなければならないことを伝えます。聖書の神はすべての命を尊ぶ神です。神はノアたちとすべての動物たちが引き続き地上に増え広がっていくことを願って彼らを祝福されました。
また、神は固い決意を持って、二度と全世界を一度に滅ぼすような洪水を起こさないことを宣言し、虹を見るたびにこの決意を覚えて下さることが語られます。この神の契約は主イエス・キリストの登場と、十字架による罪のあがないと復活を通してさらに希望にあふれたものになりました。神はノアの洪水の出来事を通して罪を裁き、罪深い世界を滅ぼすことができることを示されました。そしてキリストを通して神が罪をあがない、罪の呪いと苦しみから人類を救い出すことができ、永遠の命を与えることができることを示されました。
先週から今週にかけて協力伝道週間を覚えて全国で礼拝が行われています。神が祝福しておられる命が危機に瀕している時代の中にあって、共に福音宣教の働きに携わって参りましょう。この機会にバプテスト連盟の様々な働きのために祈ると共に、連盟内の諸活動に人材を派遣し、積極的に諸行事に教会員が参加して行く教会にますますなっていくことを期待します。