西川口キリスト教会 斎藤 信一郎 牧師
『しかし、イエスはこれを見て憤り、弟子たちに言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げては ならない。神の国はこのような者たちのものである。』 マルコによる福音書 10章14節
主イエスが既に2度の受難予告を行い、弟子たちの間に 緊張感が高まってきている時期でした。主イエスの元へ子 どもたちを祝福してもらうために親子たちがやって来まし た。それをやめさせようとした弟子たちを主イエスは叱り ます。人類を祝福することが天地創造の時からの神の目的 です。その目的のために主イエスの元へ近づこうとした親 子たちの話と、その後に続く主イエスが与えようとされた 最高の祝福を受けるための提案を受け取れずに立ち去って 行く金持ちの男の話は対照的です。
神が与えてくださる祝福を受けて生きるための最大のポ イントはとても単純です。神が与えてくださる祝福こそ、 受け取る価値があるものだと信じ、それを受け取るための 行動を起こすことです。大人は様々な理由を付けてそれを 先延ばしにしてしまいます。子どもは対照的に受け取るた めの行動をすぐに取ることができます。主イエスは15節 で「はっきり言っておく」これは原語で「アーメン」とい う言葉が使われており、「まさしく神の御心にかなうこと です」という意味を込めつつ「子供のように神の国を受け 入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。 」と断言します。
神はその一人子イエス・キリストを十字架におかけにな ってまで、永遠の命と神の国に生きる祝福を私たちが受け 取ることができる道を切り開いて下さいました。主イエス は子どもたちを一人ずつ抱き上げ、手を置いて祝福してい かれました。今日も主イエスは私たちとこのような関係を 持つために私たちが期待して近づくのを待っておられます 。