西川口キリスト教会 戸田 浩司
すると、ペトロは彼らに言った。「悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によって洗礼(バプテスマ)を受け、罪を赦していただきなさい。そうすれば、賜物として聖霊を受けます。
使徒言行録2章38節
ペンテコステの日、十二人の弟子が集まっていた家の中に天からの激しい音が響きわたり、近隣の人々はその音に驚き集まってきましたが、自分たちが十字架にかけて殺したイエスが神によって天に引き上げられたことをペトロから聞き、大きな過ちを犯してしまったことに気づきました。
「悔い改めてバプテスマを受けなさい」とのペトロの言葉を聴いた人々はその日三千人がバプテスマを受け、彼らはイエス・キリストの教えに忠実で信者の模範となる生活を送りました。使徒言行録2章44節から47節までに「一つ」という言葉が3回出現し、また「共有」(44節)や「一緒」(46節)も同義語であることから、この三千人の信徒たちは一致団結して協力し合い、自分より他人のことを思いやる集団であったということがわかります。この三千人の信徒と現代の西川口教会に集う私たちとの教会生活を比較してみると、ほぼ同様に思えます。私たちも主によって一つにされている集団です。
教会に集う私たちにとって大事なことは、みんなが同じ考えを抱いたり、同じ事をしたりすることよりも、互いを知り理解し合うことです。「一つになる」ということは互いに尊重し合い認め合うことです。
ペンテコステの出来事から教会形成が始まりました。教会は人が集まったから成立するのではなく、聖霊が私たちに注がれてはじめて成立します。聖霊が豊かに私たちに働いてくださるよう共に祈ってまいりましょう。