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主日礼拝宣教要旨

2017年12月24日(日) 礼拝宣教要旨 「長い沈黙の後で」ルカによる福音書1章15-25節

西川口キリスト教会 斎藤信一郎

『天使は答えた。「わたしはガブリエル、神の前に立つ者。あなたに話しかけて、この喜ばしい知らせを伝えるために遣わされたのである。」』

ルカによる福音書 1章19節

ザカリアは一生に一度あるかないかという役割をくじで引き当てます。それは、神殿の一番奥の聖なる部屋に一人で入り、香をたきに行くというものです。役割がくじで当たります。その奉仕をしていると天使が現れ、神が彼ら夫婦の長年の祈りに応えて男の子を与えて下さると約束します。祭司職を千年も受け継いできたザカリア夫妻にとって、この天使の約束はこの上ない喜びとなるはずでした。しかし、ザカリアは神に感謝を捧げる代わりに、自分たちは年を取り過ぎてしまい、にわかには信じられないので証拠が欲しいと言ってしまいます。長年祭司として神に仕えてきた人でも、神の約束を信じることができなかったのです。
そこで御使いは、ザカリアがしばらく言葉をしゃべれないようにします。その後、天使が告げた通りに妻エリサベトは妊娠しますが、彼女も5か月の間家にこもって誰にも会わないで過ごしました。二人ともその間に、御使いから聞かされた子どもの将来について考え、神の御心に適うために自分たちが果たすべき使命について静かに黙想したことでしょう。やがて子どもが生まれ、二人とも神を賛美し、神の御業について大胆に宣教し、立派に自分たちの使命を果たしていくことになります。
私たちも大変忙しい社会に生きています。静まって神の御心や人生の使命を黙想する時をなかなか持つことができません。私たちに、今日の個所は「何が本当は大切なのか」ということを考えさせてくれます。神は御子イエス・キリストを通して、罪に勝利し、神の御前に真実に生きる道を私たちに示して下さっています。人類の救い主であるイエス・キリストの誕生をお祝いするクリスマスのこの時に、もう一度神の御前に静まり、それぞれに与えられている人生の使命と神の御心を再確認し、新年につなげて参りましょう。

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