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主日礼拝宣教要旨

2017年10月29日(日) 礼拝宣教要旨「キリストにおいて」テサロニケの信徒への手紙二 5章12-18節 

西川口キリスト教会 斎藤信一郎

「どうか、平和の神御自身が、あなたがたを全く聖なる者としてくださいますように。」
テサロニケの信徒への手紙二 5章23節テサロニケのテサロニケの信徒への手紙二 5章23節

この書簡は西暦50年頃にパウロが手掛けた最初期の手紙と考えられています。第二回目の伝道旅行の際に初めてギリシャ半島に渡ります。そして今度はユダヤ人たちだけでなく異邦人たちからも迫害に遭いながらフィリピ、テサロニケ、アテネ、コリントへと旅を続けます。使徒言行録17章やテサロニケの信徒への手紙によれば、わずか3週間足らずの宣教によりテサロニケ教会が誕生し、その後も迫害に遭いながらも残された信徒たちで地域全体に福音宣教を継続して行きます。パウロはそんな誕生したばかりの教会が気になり、子弟のテモテをテサロニケに派遣し、その報告を受けて書かれたのが本書簡です。

パウロは喜びと祈りと感謝に満ちた信仰生活を勝ち取るための要は聖霊によって執り成し祈り、御言葉の学びと実践に励むことだと訴えます。また、キリスト者として生き抜くために神の御心を常に問い、捨てるべき古い習慣はきっぱりと捨て、遠ざかるようにと勧めます。そして、平和の神と再臨の希望を意識しつつ生活するようにと励まします。

今月はルターの宗教改革から500年経過したことを記念して特別行事が全世界で行われています。いつの間にか聖書も祈りも賛美も聖職者だけの特権になってしまっていた当時の教会でしたが、それ以降は母国語で各自が聖書を読み、祈りも賛美も信徒が自由にできるようになって行きます。しかも信徒自身が福音宣教するようになって行くのです。これはもとを正せば、主イエスが聖書知識に乏しいガリラヤの漁師や取税人などを弟子にして彼らを用いて福音宣教の業に遣わされたことと方向性は一致します。

神がキリストにおいて願っておられるのは、優れた聖書知識や能力ではなく、謙遜に聖霊の助けに頼ってキリスト者として生きる者となることです。主イエスは未完成の教会を用いて御業を成就して下さるお方です。共に主イエスにおいて一つとされて地域の福音宣教に励んで参りましょう。

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