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主日礼拝宣教要旨

2016年2月7日(日) 礼拝宣教要旨 「アブラハムの信仰の原点」 マタイによる福音書12章1-9節

主題)「アブラハムの信仰の原点」 マタイによる福音書12章1-9節

「アブラムは、主の言葉に従って旅立った。ロトも共に行った。アブラムは、ハランを出発したとき七十五歳であった。」(4節)

 

信仰の父と称されるアブラハム(=多くの国民の父の意)は当初はアブラム(=彼は高くされる)と言う名前を持っていました。そんな彼の人生の一大転機は父が志半ばで中断していた神が示す地への旅を引き継いだことによって始まりました。ただ神の示す地へ行きなさいという指示に忠実に従ってカナンの地へと旅立ちました。75歳という高齢に達していたアブラム。普通なら老後を過ごすような年齢だったにも関わらず神に将来をすべて委ねて旅立ったのです。

アブラム一行がカナンの地に入り、現在のイスラエルで言う中間の地帯にあたるシケムに到達した時、神は彼に現れてこの土地を彼の子孫に与えると約束されました。アブラムはそこで記念の祭壇を築いています。この場所はやがてヤコブの12人の息子の内、エジプトの大臣にまで出世したヨセフの埋葬の地となり、その後カナンに戻って来た指導者ヨシュアの告別説教の場所となりました。そしてやがてイスラエルが南北に分裂した時に北王国イスラエルの首都となるなど、歴史上重要な役割を果たす場所となりました。

次の移動先となったベテルではアブラム自らが今度は祭壇を築いて神に礼拝を捧げました。ここはやがて孫のヤコブがおじ一族が住むハランに向かう途中に石を枕に寝ている時に天の梯子を上り下りする神の御使いたちを見て「神の家」という意味のベテルと名付けた場所になって行きます。エルサレムからわずか20kmほどの距離の場所でした。その後アブラムが移動したさらに南のネゲブ地方には親子三代が違う時代に滞在することになる町ベエル・シェバがある地域でした。

世継ぎもなく、老年期に入っていたアブラムとわずかばかりの一族でしたが、神は信仰によって神に従ったこの小さな信仰の群れを、全世界を神に立ち返らせ、私たちにまで通じていく原点とされたのです。

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