2016年10月23日(日) 礼拝宣教要旨 西川口キリスト教会 斎藤信一郎
主題)「生き物を祝福される神」創世記1章20-31節 「神は彼らを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」(28節)
第四の日までに地球環境を整えられた神は、第五と第六の日でいよいよ生き物を種類に従って創造します。まずは海の中の生き物、そして空を飛ぶ鳥類を創造されたことが語られています。その際に「神はそれらのものを祝福して言われた。「産めよ、増えよ、海の水に満ちよ。鳥は地の上に増えよ。」22節で語られているように、神はこれらの生き物たちが繁栄していくことを願い、祝福しておられます。28節でも同じような表現が繰り返されますが、聖書の神の最大の特徴の一つは、あらゆる生き物を祝福される神だということです。
第六の日に神は人間を創造し、「海の魚、空の鳥、家畜、地の獣、地を這うものすべてを支配させよう。」(26節b)と言われます。ここで用いられる「支配」という言葉は「支配者」という意味で解釈するよりも、オーナーの下でホテルの運営の全権を預けられる「支配人」という意味と理解することが適切だと考えられます。残念ながら人間は、神の意に反して今日に至るまでその使命を守れず、自然破壊を繰り返し、様々な生き物を絶滅の危機に追いやっていますが、人間は本来、地上のあらゆる生き物が平和に暮らし、増え広がっていくことができるように管理する役割を神から与えられていると聖書は証言しています。
最後の31節aには「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。」
とあります。この世界を創造された神はこの世界を御覧になった時、それは「極めて良かった。」と評価しています。つまり、この世界の始めは希望にあふれ、最高の出来だったことが語られているのです。