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主日礼拝宣教要旨

2015年4月5日 「主イエスの招きに応える」ヨハネによる福音書21章15~19節(斎藤信一郎牧師)

「主イエスの招きに応える」2015年4月5日 ヨハネによる福音書21章15~19節

 

21章17節

三度目にイエスは言われた。「ヨハネの子シモン、わたしを愛しているか。」…「主よ、あなたは何もかもご存じです。わたしがあなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。」イエスは言われた。「わたしの羊を飼いなさい。」

復活後に主イエスは再びペテロに私に従って来なさいと言い、過去の過ちを赦し再献身を促されました。その時に主イエスはペテロに「わたしを愛するか」と問い、ペテロが返事を三回繰り返しますが、実はそこには日本語訳ではなかなか伝わらない重要な会話が交わされていたのです。
聖書の言語では愛には三通りの言葉があります。その中で主イエスが最初に用いられたのはアガペーという神の犠牲的な愛を意味する言葉でした。それに対し、ペテロが用いたのはフィーリアという自分のように相手を大切にする友愛という意味の言葉でした。かつては自分の命を犠牲にしてでも主イエスに従っていくと断言しながらも、わずか数時間後にその言葉を破ってしまったペテロでした。彼の応答の言葉の中にはもはやそのようなおごりは感じられません。自分の不完全さを認めつつも、主イエスに精一杯お仕えしていきたいという彼の謙虚な姿勢が伺えます。そのようなペテロの返事に対し、三度目に主イエスはペテロと同じ意味の友愛という言葉を使って彼に語っているのです。
そして主イエスは教会の土台となる三つの使命を彼に託されます。「わたしの小羊を飼いなさい」、キリストの教えを必要としている人々に御言葉を教えて育てなさいということ。「わたしの羊を養いなさい」、教会の群れを様々な外敵から守り、健全に成長できるように牧会するように。そして「わたしの羊を飼いなさい」、ここで用いられている羊と言う言葉は「母羊」を指す言葉です。つまり羊が羊を生むことができるように導き、育てなさいということであり、伝道できるように教え育てなさいということでした。この主イエスがペテロに託した言葉は今日私たちに引き継がれているのです。
新年度の歩みを始めた私たちにとっても大切な主イエスの御言葉であり、福音宣教への招きの言葉です。

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