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主日礼拝宣教要旨

2015年4月12日 「神の義を願い求める」ローマの信徒への手紙1章16~17節(斎藤信一郎牧師)

「神の義を願い求める」2015年4月12日 ローマの信徒への手紙1章16~17節

1:17 福音には、神の義が啓示されていますが、それは、初めから終わりまで信仰を通して実現されるのです。「正しい者は信仰によって生きる」と書いてあるとおりです。

 

今月は主の祈りの三番目「御心の天になるごとく、地にもなさせたまえ」の部分の理解を深めて参ります。主の祈りの最初の三つは父と子と聖霊の三位一体の神を念頭に置きながら祈ることができるようになっています。最初の祈りは、天におられる父なる神の御名をあがめ、礼拝することを前提とした祈りであり、二番目の祈り「御国を来らせ…」は、御子イエス・キリストが最も関わる祈りで、キリストによって罪赦され、罪に勝利しながら、神の子・家族とされて生きることを願う祈りが導かれ、三番目の祈り「御心の天になる…」は聖霊の働きとの関わりの中で私たちがどうクリスチャンとして神の義を実現して生きるかを導かれる祈りになっています。私たちがみこころを理解し、実現する方法というのは、聖霊の助けが不可欠であることを聖書は明確にしています。聖霊の導きを祈り求めつつ、私たちが三番目の祈りを祈る時、大切にしたい二つのことがあります。第一は神の御心を実現するためには私たち自身が関わる覚悟を持つということです。三番目の祈りをよく見てみると、「地にもなせたまえ」ではなく「地にもなせたまえ」となっています。その違いとは私たちを通して実現させて下さいという意味が含まれているということです。次に神の御心は信仰によって受け止め、実践していくことが肝心だということです。自分たちだけの力や努力で実現できることを神に実現して下さるように祈るというよりも、神の手助けが不可欠な事柄を聖霊の助けをいただきつつ実現していくことこそ、三番目の祈りで導かれる祈りです。マタイ6章33節には「まず、神の国と神の義を求めなさい」とあります。神の義とは私たちが神の御業を共に担って神の御心を実現していくことに他なりません。その時にこそ、私たちは神の御業を体験することができるのです。

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