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主日礼拝宣教要旨

2015年12月20日「希望の星に導かれて」 マタイによる福音書2章1-12節(斎藤信一郎牧師)

「希望の星に導かれて」 マタイによる福音書2章1-12節

「彼らが王の言葉を聞いて出かけると、東方で見た星が先立って進み、ついに幼子のいる場所の上に止まった。学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。彼らはひれ伏して幼子を拝み、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。」(9~11節)

 

マタイ福音書における主イエス誕生の話しはルカ福音書と示し合わせたようにそれぞれが役割分担をしてマタイ福音書は夫ヨセフを中心にユダヤ人向けに語り、ルカ福音書は婚約者のマリアを中心に異邦人に向けて書いた内容になっています。それでいてマタイ福音書では異邦人が視野に入っていないかというとそうではなく、東方から星を頼りに幼子主イエスに会いにはるばる訪ねてきた学者たちを取り上げています。また、ルカ福音書は生まれたての乳飲み子(ルカ2章12節)の頃のイエスの話しを取り上げているのに対し、マタイ福音書は少し日が経って家にいた(2章11節)幼子イエス(1歳前後?)のところに会いに来た学者たちの話しを取り上げています。

学者たちは東方で星を見てイスラエルの国で特別な子どもが誕生したことを悟りました。そして、イスラエルまで旅をして王様のところではないかとヘロデ王の宮殿を訪ねました。そこで彼らは聖書の預言に従ってユダヤのベツレヘムで生まれたに違いないとの律法学者たちの言葉をたよりに再出発すると、再び東方で見た星が現れ、彼らに先立ってちょうど進み、幼子の滞在している場所についた時にちょうど真上になったということでした。どんなにかその星が頼りになり、希望に満たされたことでしょう。そして、そこで会った幼子にどれほど期待が高まったことでしょうか。主イエスの誕生の話しにはマタイ福音書もルカ福音書も真っ先に生まれた赤ん坊や幼子に会ったのは当時身分がとても低かった羊飼いであったり、外国(東方の学者)の人たちだったことを語っています。主イエスがやがて全世界の人々の救い主になっていくことが示されています。そして学者たちが捧げた3つの贈り物もやがて主イエスが果たすことになる全世界の王としての役割や癒し主としての役割と罪と死からの救い主という役割を象徴する特別な贈り物でした。

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