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主日礼拝宣教要旨

2015年11月8日「平和を実現する人々」マタイによる福音書5章9節(斎藤信一郎牧師)

マタイによる福音書5章9節
「平和を実現する人々は、幸いである、/その人たちは神の子と呼ばれる。」

 

3か月間に渡ってじっくりと味わい、確認して来ましたように、9つの幸いシリーズは一つひとつ前半と後半部分に分かれていました。その意味するところとは前半の状態に至った者たちは、後半の祝福を神から与えられるという筋書きで私たちの信仰成長の段階に応じて神が与えたいと願っておられるものです。①最初は神が用意しておられるこの世にいる間から始まる天の国に生きる祝福です。②次はイエス・キリストによって人生のあらゆる苦しみ、悲しみに勝利し、慰められる祝福です。③続いて聖霊の助けによって私たちが信仰を受け継ぎ、引き継いでいく祝福、④次が神に用いられていく祝福、⑤そのためにキリストの深い愛と憐みの心をいただいていく祝福、そして前回⑥相手の中に(敵の中にさえも)キリストを見出していき、実際に関わり合う中で神と出会っていくことができる祝福について確認して参りました。

最後の3つはクライマックス・シリーズとも言えるクリスチャンとして生きる醍醐味が味わえる祝福ばかりです。宣教題で意図的に区別して来ましたが、今回から宣教題を「人々」と複数形で表現しています。本来はすべて複数形の聖句ですが、あえて最後の3つが特に複数形でこそ意味があるものばかりだからです。平和とは一人で実現するものではなく、共に協力して実現していくものだからです。

また、平和というものは通常戦争のない状態や心の平安など状態を指す言葉として認識されますが、主イエスが強調されるのはそのような「状態」ではなく、平和を「実現する」という私たちの側の参加と行動が不可欠なものとして表現されています。キリストの平和とは教会の仲間と共に敵さえも愛しながら、この世において造り出していくものなのです。この大切な人生の使命に生きながら、私たちもキリスト同様に今回の結論である「神の子」と呼ばれるにふさわしい者になっていきましょう。

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