マタイによる福音書5章6節
「 義に飢え渇く人々は、幸いである、/その人たちは満たされる。」
主イエスがガリラヤ湖畔のなだらかな丘の上で語られた信仰成長の9つの段階について共に御言葉に聞いています。今回は第4番目ですが、それぞれが次のステップに行くための大事な前提になっています。最初のステップは神との関係を正すという人間の真の欠乏に気づく段階で、十字架の縦の棒として受け取れます。二番目は人生において直面するあらゆる悲しみと苦痛に立ち向かうための段階で、十字架の横の棒としてイエス・キリストの助けにより受け止めていく段階です。これにより形作られてくる十字架をしっかりと建て上げるのが次の三番目の段階で、聖霊の助けによりイエス・キリストを救い主として心の王座に信じ受け入れ、バプテスマを受けることによって成し遂げられて行きます。このステップを踏んでいく者たちは、地を受け継いで行く=つまり信仰継承を行っていくことができるようになっていくとの主イエスの教えとして理解できます。
これらの次の段階が義に飢え渇くという段階です。信仰による大切な歩みを始めた者は神の義=キリストの十字架のあがないの業に応答して自らも神の義=神の目に義(ただ)しいことを行いたい、神に役立つことをしたいという心の飢え渇きを持つようになります。このような段階に至ったものは「幸い」との主イエスの言葉です。その人たちは神に豊かに用いられながら生きていく喜びに満ち溢れていくことができます。最初の3つまでの段階で本当に自分の罪が赦され、救いの確信を得た者は神のお役に立ちたいと言う純粋な思いが増します。そして神に自らを捧げながら(献身し)新たな信仰の段階へと向かっていくことができるのです。次に続く憐み深い人、心の清い人、平和を実現する人というのはすべて神に用いられる人の品性を現しています。主イエスに用いていただくために共に次の段階に進んで行きましょう。