わたしたちには、もろもろの天を通過された偉大な大祭司、神の子イエスが与えられているのですから、わたしたちの公に言い表している信仰をしっかり保とうではありませんか。(ヘブライ人への手紙4章14節)
「教会歴」は、私たちが信じるイエス・キリストがどんな方を言い表す教会の信仰告白です。「待降節」はキリストが神の救いの歴史の中で預言され約束された方であることを。「クリスマス」は神の御子が私たちと同じ完全な人間として生まれ、歴史の中に生き、神ご自身を私たちに啓示された方であることを。「受難節」はキリストが私たちの経験するあらゆる苦しみを受けられた方。なによりも、その十字架の苦しみと死は私たちの罪を贖い、神に立ち返る道を開かれた方であることを。「イースター」はキリストが神の力により死から復活され、世を罪と死の力から救う主として立てられたことを。「昇天日」と「ペンテコステ」はキリストが天に昇り、今、生ける聖霊の主として、時代を超え場所を超えて私たちの救いのために働いておられる方であることを言い表します。
イエス・キリストは「わたしは道である」と言いました。教会歴はキリストが世に来られた道、この世を歩まれた道、今、私たちに近づかれる道です。私たち人間は神に近づくことができません。神のほうから私たちに近づいて来てくださったのです。イエスは神を人に近づけ、人を神に近づける大祭司です。