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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

2011年5月29日「エマオへの道」(内藤幹子副牧師)

二人は、「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」と語りあった。

            (ルカによる福音書24章32節)

 宗教的にも明らかにただならぬ存在であり、何よりも彼らが新たな政治的王としての望みをかけ、様々なリスクを負いながらも従ってきた主イエスが殺害された。遺体は消え、仲間の女性たちは「イエスが生きておられる」と天使が言うのを聞いたという。二人の弟子は、絶望と混乱を抱えながらエマオへの道を足取り重く歩いていた。彼らにとっての「三日目」は「人の子は死んで三日目によみがえる」という約束の「三日目」ではなく、いよいよ遺体の腐敗が進行する「三日目」でしかなかったのである。

 そんな二人にいつしか同行する男性が現れた。並んで親しく聖書とキリストについて語り聞かせ、夕食の席でパンを裂き分かつ男性。御言葉と交わりの中で二人の心が開かれた。自らの知識や情報だけを頼りに、自分たちだけで頭を突き合わせて議論している間は、主イエスが分からない。主イエスご自身が共に立ち、御言葉と交わりの中心になって下さる時、はじめて我々の心は燃やされ、信仰告白へと導かれるのである。同じ真理を、今日の教会もまた、分級、礼拝、交わりの場において頂いている。

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