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地域と共に歩む桜並木の教会

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主日礼拝宣教要旨

2011年2月27日「心を探る主」

 神よ、わたしを究め わたしの心を知ってください。(詩編139編23節)

 詩編139編は信仰と人生の長い闘いを通らされてきた信仰者の円熟した祈りの歌である。自分の心や生活の中に、神の前に恥ずべきもの、明るみに出されたくないものが無数にあるという現実を知る者の祈りである。しかしそれならば何故、「神よ わたしを究め わたしの心を知ってください」(23節)などと祈るのであろうか。

 何を最優先すべきか、何が正しいことか。知らぬ間に心の中に神との関係を妨げるもの、神を悲しませるものが存在しているのではないか。この歌い手は自らそれらを正しく判断しえないという限界を感じている。しかしその思いは絶望や自己卑下に終わらない。また、「神に自分の罪や恥を知られてしまったら、神 に棄てられてしまうのではないか」という懸念はここにない。139編は「主よ、あなたはわたしを究め わたしを知っておられる」という信仰の表明から始まっている。「今日まで神はわたしを知りつくし、その上でわたしを導いて下さった」という喜びと信頼とが「神よ、わたしを究め、わたしの心を知ってください」という祈りの言葉を紡ぎ出したのである。;;”194″

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