わたしの父の家には住むところがたくさんある。(ヨハネによる福音書14章2節)
キリスト教会の暦には、古くより「諸聖徒日」「万霊節」などと呼ばれる記念日がある。先にこの世の生涯を終えて神のもとに帰られた懐かしい方々を思い、死は終わりではなく、やがて自分も神のもとに迎えて頂くのだという希望を頂きなおす時である。当教会では「召天者記念礼拝」として毎年9月にそのような主旨の礼拝をささげ続けている。主イエスは、「行ってあなたがたのために場所を用意」(3節)するために十字架と復活の道を歩まれた。この「場所」には二重の意味がある。ひとつはこの地上の人生における「神との交わり」、もうひとつはその先にある「永遠の楽しき住処」である。この辛く厳しい地上の歩みにおいてもこの「神との交わり」という「場所」に軸足をしっかり置きつつ、やがて迎えられる「場所」への希望を胸に、頂いた人生を歩み通したい。;;”359″