わたしたちの聞いたことを、誰が信じえようか。主は御腕の力を誰に示されたことがあろうか。(イザヤ書53章1節)
イザヤ40−55章は、イエス・キリストが降誕される500年前の預言である。預言者は、主なる神が御腕の力(救い)を示すためにこの世に遣わされるメシア(救い主)は、威厳に満ちた王のような存在ではなく、むしろ逆に、「多くの痛みを負い、病を知っている」人で、辱めと悲しみと苦しみの生涯の果てに命を絶たれる、と預言する。しかも、この人が、その身体を刺し貫かれ、打ち砕かれたのは、「私たちの咎のため」であり、「彼の受けた懲らしめによって、私たちに平和が与えられ、彼の受けた傷によって、私たちはいやされる」。そして、そのようなメシアであると聞いて、誰が信じるだろうか、と言う。しかし、驚くべきことに、この預言は、時が満ちた時に、主イエス・キリストの誕生によって成就した。;;”226″