エフラタのベツレヘムよ お前はユダの氏族の中でいと小さき者。お前の中から、わたしのために イスラエルを治める者が出る。彼の出生は古く、永遠の昔にさかのぼる。(ミカ5:1)
この聖句は「キリスト預言」の箇所として、今年のクリスマスにも全世界のキリスト教会で読まれることであろう。神は「救いの計画」の具体的なオープニングの場面として、何も目立つもののない、つつましい「ベツレヘム」をお選びになった。神は常に、自ら誇るものを持たず、それゆえに神に依り頼まずにおれない「空の器」に目を留め、そこにご自身の愛と力を溢れんばかりに注ぎ、自在に用いられる。主イエスも、人として神の前で最も謙遜に小さくなり、神の救いの計画に仕えられた。それは気軽になされたことではなく、主イエスの霊肉における想像を絶する苦しみと悲しみの中でなされた。主イエスは全ての栄光と力を手放し、自身の満足を求めず、我々に赦しと永遠の生命を与えるためにこの世界に来られた。「主は豊かであったのに貧しくなられた わたしたちが主によって豊かになるために」(『新生讃美歌』176番)。;;”78″