わが主なる神は、こう言われた。「お前たちは、立ち帰って、静かにしているならば救われる。安らかに信頼していることにこそ力がある」と。(イザヤ書30章15節)
紀元前721年、アッシリア帝国に北イスラエルは滅ぼされ、南ユダも支配されていた。しかし南ユダは、紀元前705年、エジプトと結んでアッシリアに反旗を翻し、貢を拒否した。怒ったアッシリアの王は自ら兵を率いてエルサレムを包囲し、開城を迫った。預言者イザヤは動揺するユダの王と国民に冒頭の神の言葉を告げた。王はこの言葉に従い、神を信じ、祈って待った。不思議なことに、いつの間にかアッシリアの兵はいなくなった。エジプトとの戦争のために、引き返さなければならなくなったのである。人々はイザヤの預言どおりになったことを喜んだが、しかし、危機が過ぎると、礼拝する生活をやめ、自分の都合ばかり考える生活に戻ってしまった。この後、イザヤはユダの滅亡と、滅びたユダから平和の王が生まれるという預言をした。;;”169″