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2010年1月17日「苦難の意味」

 これは何者か。知識もないのに、言葉を重ねて神の経綸を暗くするとは。男らしく、腰に帯をせよ。(ヨブ記38章1−3節)

 ヨブは強盗や天災によって、財産や子供たちを次々と奪われ、最後はひどい皮膚病にかかった。なぜ自分に災難が襲ったのか、理由が分からない不条理な苦しみに、ヨブは「私は生まれなかったら良かった」と嘆く。また、「この世界には、罪もないのに、突然、殺される人がいる」という不条理を、神に訴え続ける。

 ヨブは神の答えを求め続ける。ヨブ記には3章から36章まで、ヨブの嘆きと、ヨブに説教する友人たちの言葉が、長々と記されている。そして、最後の最後に、冒頭の言葉で神が語られた。神は「お前は何者か」と問うことによって、ヨブが神の被造物であることを悟らせる。神は人間をはるかに超えており、被造物には神のすべてのことを知り尽くせないが、しかし、すべては「神の経綸」の中にある。その生きている場所が、たとえ苦しみの多いものであっても、そこは神がヨブに与えた場所であり、神の御手の中にある、そのことを信じて、腰に帯して、前向きに生きよ、と言うのである。;;”159″

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