神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。 マルコによる福音書3章35節
イエスの母と兄弟たちが肉親の愛情から、イエスの働きを思い留まらせようとした時、イエスは「わたしの母、わたしの兄弟とはだれか」と言って、冒頭の言葉を語った。「神の御心を行う人」とは、イエスのそばに居て、その言葉に聴き、その言葉に信頼して従う人である。イエスは肉親の家族を大事にされたが、彼らにその愛情の限界を示すと同時に、イエスを中心とする神の家族があることを教えられたのである。
イエスは神の限りない愛をもって、私たちと共に生きてくださる永遠の同伴者である。「見よ、わたしは世の終りまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28:20)。教会はこの方と共にいる神の家族である。神の家族につながって、いつも主イエスを仰ぎ、神の愛を注がれて生きる時、私たちは肉親の家族や社会の中で自立した自由な人間として生きることができる。イエスが願われたように、母マリアと兄弟のヤコブはイエスの復活後に始まった教会の一員に加えられている。;;”226″