「わたしをここへ売ったことを悔やんだり、責め合ったりする必要はありません。命を救うために、神がわたしをあなたたちより先にお遣わしになったのです。」 （創世記45章5節）
兄たちの妬みを買って奴隷に売られ、またエジプトの地で投獄されるなど１３年の辛苦をなめた後、エジプトの宰相になったヨセフの波乱万丈な生涯。ヨセフは逆境の時にも、神が共におられたので、自暴自棄にならないで、その置かれた場所で最善を尽くして生き抜いた人である。冒頭の言葉が、穀物を買いに来た兄たちと対面した時に語ったヨセフの言葉である。彼は自分の人生が神の御手の中にあり、神は様々な試練によって自分を練り上げ、祝福の担い手とされたことを知った。神を信ずる時、今は世界の成り行きや、自分の人生がどんなに不可解に見えても、「ご計画に従って召された者たには、万事が益となるように共に働く」（ローマ８・28）ということを知るのである。;;”283″
