当時、人々が結束していくために言葉を統一し、大きな建物を建てようとする動きがあったということは十分に考えられる。発掘調査の結果、大昔のレンガ造りの家や戸や神殿が発見されており、当時、既に高度な建築技術が発達していたことを示している。
そこから聖書は何を語ろうとするのであろうか。聖書は、「人間の罪の問題」「文化とは何か」という事柄をここでテーマとしているのである。「人間の罪」とは、「人間の奢りたかぶり」、すなわち、人間が神を退け自分が神になろうとすることである。聖書はそのような人間の罪に対する神の「罰」をも語る。そして、裁きを通して、死を通して、人間に「救い」を与えてくださる神を指し示すのである。