あなたの率いる民は多すぎるので、ミディアン人をその手に渡すわけにはいかない。渡せば、イスラエルはわたしに向かって心がおごり、自分の手で救いを勝ち取ったと言うであろう。（士師記７章２節）
カナンの地に入ったイスラエルの民は、牧畜と農耕に従事する部族連合体となった。民は収穫期になると押し寄せてきて農作物を奪うミディアン（遊牧民）に悩まされ、日頃忘れていた主なる神に祈った。主は身勝手な民を見捨てず、ギデオンをミディアンから救うために召された。ギデオンは自分の弱さ、若さを理由に辞退したが、「わたしがあなたと共にいる」という主の言葉に促されて、立ちあがった。主が彼に命じた最初の仕事は、父や町の人が拝む農耕神バアルの祭壇を壊して、主なる神を礼拝する祭壇に作り変えることであった。そして、ミディアンがやって来て、平野に陣を敷いた時、彼は主の霊に満たされて立ち上がり、各部族に呼びかけると、３万３千人が集まった。その時、主は冒頭の言葉をギデオンに語り、これを３百人に減らされた。神はご自分の救いの働きのために、神により頼むしかない弱い者、少数者を選ばれる。;;”150″
